VMDとは【品揃え情報を伝えること】

VMD

VMDとはヴィジュアル・マーチャンダイジングの略で、品揃えをお客様に伝えることです。

売り場(お店)の前を通るお客様に品揃えを伝えて立ち寄ってもらうため、そして店内のお客様にできるだけ多くの商品を目にしてもらうために行う様々なことをVMDといいます。

VMDで重要なことは、法則を理解し、伝えたいテーマを設定し、そして伝えることです。

入店率、視認率を上げるために大切な5つのこととは?

VMDと聞くと「あー、ディスプレイね」「センスが必要ね」と思う人も多いようですが、そうではありません。ディスプレイはVMDを構成する一つの要素ですが、全てではありません。また、センスが良いと評価されるディスプレイを作るためには、センスより法則の理解が重要です。

VMDにおいてセンスが必要なのは最後の最後です。センスの発揮の前に立ち寄るお客様を増やして、商品を沢山見てもらうためにやるべきことがあります。

それは、(1)きれいな印象を与えて中身を伝えること、(2)魅力的な壁面で引きつけること、(3)適量を保つこと、(4)品揃えの豊富感を出すこと、(5)法則に沿ってディスプレイを作ること、です。具体的には以下のイラストのような事項です。

(1)きれいな印象を与えて中身を伝える

 

 

(2)壁面を魅力的に作って引きつける

 

(3)適量を保ち、ネガティブスペース(空間)を確保する

 

 

(4)品揃えの豊富感を出す

 

(5)法則に沿ってディスプレイを作る

 

 

掲載のイラストは代表の武永昭光著「お客がどんどんやってくるお店のルール46」(かんき出版)から引用しています。

VMDで大切な ”テーマ設定のスキル”

テーマ設定の切り口を知る

伝えたいことを伝えるためには欲張らず、伝えたいテーマを絞ることが必要です。

伝えたいことは沢山あるはずですが、欲張ると結局何も伝わりません。

ディスプレイ商品を選定する時にもポップを作成する時にもテーマの設定は必須です。

テーマ設定の切り口は様々あります。

トレンド、歳時記・行事、エイジ、テイスト、オケージョン、アイテム、メーカー、ブランド、デザイン、色、柄、素材、機能、価格、食材、こだわり、調理法、コーディネート、詰め合わせ、場所・地域等

婦人服店のテーマ設定の手順

例えば、ある婦人服店では流行の柄である「花柄」をお客様に伝えたいと決めました。

花柄は流行なので色々なアイテムで出てくる柄ですが、その中でカットソーとシャツに絞りました。

更にパンツとのコーディネートをお勧めすることに決めました。以上を整理すると表のようになります。

テーマ順位 テーマの切り口 アピールしたいこと
第1 位 トレンドの柄 花柄
第2 位 アイテム カットソー&シャツ
第3位 コーディネート パンツとのコーディネート

テーマが決まったら、次にそれを商品とポップでお客様に伝えます。

つまり「花柄のカットソーはいかがですか?」「花柄のシャツはいかがですか?」という情報を新たに発信します。

このような情報がなければ、売場(お店)全体で発信しているのは「婦人服はいかがですか?」ということだけです。

テーマを絞って、それを商品で見せて、ポップで知らせることができれば、新たな情報を伝えられるのです。

テーマを伝える3つの手段とは?

テーマが決まったら、次はそれをどのようにしてお客様に伝えるかですが、伝える方法は3つあります。

それは、(1)ディスプレイで伝える、(2)該当商品を売り場前面に集めて伝える、(3)ポップを設置する、ことです。

(1)ディスプレイでテーマを伝える

テーマに該当する商品をディスプレイで見せます。あのアイテムもあの色も伝えたいと欲張らずに、特に色は絞ります。

色を統一すると、商品を構成する要素である柄、素材、デザインが自然に目に入ってきます。

ディスプレイの改善例

テーマが絞られていなかったので、第1テーマの切り口を「ネクタイのメインカラー」、第2テーマを「シャツのカラー」、第3テーマを「ネクタイのサブカラー」としました。

(2)該当商品を前面に集めてテーマを伝える

該当商品を視認性の高い売り場前面に集めて存在感を高めます。

カバン売場のテーブルプレゼンテーションです。

第1テーマの切り口を「オケージョン」、第2テーマを「スタイル」、第3テーマを「ブランド」と決めました。

(3)ポップでテーマを伝える

ポップは物言わぬ販売員です。お客様の関心に応じた記載内容にして、的確な情報を発信することでポップは売り上げに貢献します。

例えば、シャツの売り場で流行の兆しが見られる花柄をアピールすることにしました。パンツとのコーディネートをディスプレーで見せてトータル販売も目論みます。

テーマの優先順位を整理してみます。

設定したテーマに沿ったポップの記載内容は以下のようになります。

売り場は該当商品をディスプレイで飾って視認性を高めるか、前面で一堂に集めて固まりとして存在感を高めるか、或いは両方を共に実施します。

そして設定したテーマを売り場とポップで伝えることができて、該当商品の在庫が豊富にあれば売り上げを伸ばせます。

まとめ

1)入店率と視認率を上げるために大切なこと

立ち寄るお客様を増やし、たくさんの人に品揃え情報を伝えられると売上は上がる。

VMDで大切な5つのこと

1.きれいな印象を与える、2.壁面を魅力的に作って引きつける、3.適量を保ち、ネガティブスペースを確保する、4.品揃えの豊富感を出す、5.法則に沿ってディスプレイを作る

2)伝えるためにテーマ設定のスキルを身に付ける

伝えたいことを伝えるためには、情報を欲張らずにテーマを絞る。
そのためにはテーマを設定する知識を身に付けること。
そのためにはまずテーマ設定の切り口を知ること。

テーマ設定の切り口

トレンド、歳時記・行事、エイジ、テイスト、オケージョン、アイテム、メーカー、ブランド、デザイン、色、柄、素材、機能、価格、食材、こだわり、調理法、コーディネート、詰め合わせ、場所・地域等

テーマを伝える3つの手段

1.ディスプレイでテーマを伝える、2.該当商品を前面に集めてテーマを伝える、3.ポップでテーマを伝える

その他の概念について

VMD以外の概念についてもわかりやすく整理してみました。
参考にしていただければ幸いです。

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