MDとVMDの違い

マーチャンダイジング

以前にメルマガ上に掲載したFAQを紹介します。

質問

大学生です。現在卒業論文で「VMD」を扱っているので、とても参考になっています。

そこで質問なのですが、MDとVMDの違いとは何なのでしょうか。

回答

小売りは、売れるものを揃えて、その揃えた商品を売れるように並べなければなりません。

前者をMD、後者をVMDと言います。詳細を後述します。

MDとは

MDとは売れるものを売れる時に売れる量だけ揃えることです。

売れるものとは、売れる価格、売れるアイテム、売れるブランド、売れる素材、売れるデザイン、売れる色、売れるサイズのことです。

できるだけ多くの切り口でのバランスを検討することが重要です。

事あるごとに再三言ってることですが、2つより3つ、3つより4つの切り口で検討する方が、より売れる品揃えに近づきます。

そのバランスを決める際に、データを元に決めるのと勘で決めるのとでは、精度が異なってきます。

VMDとは

VMDとは品揃えされたものを売れるように並べることです。

売れるようにまとめ、お客様に心地よく買って頂けるように並べること、そして今の流行やコーディネイトの仕方、そして使用方法などをお知らせすること、これがVMDです。

売れるようにまとめることがIP

売れるようにまとめるということは、お客様が買いやすいように分類することです。

この展開分類には2つのポイントがあり、一つはお客様の関心が強いものは何か、これに着目します。

デザインなのか、素材なのか、色なのか、アイテムなのか、これを見極めます。

もう一点は、見た目が美しくなるかです。

この2つを考慮して分類基準の優先順位を決めます。

これをVMDの中でIP(アイテム・プレゼンテーションと言います。

VMDはMDと同等

VMDをMDの範疇に含む学者の方もいますが、VMDという言葉が広く認識されている今は、MDとVMDを同等に扱うべきと考えます。

MDの中にVMDが含まれるという解釈は、今では無理があると思います。

小売業で実務を経験した人は、そう考える人が多いです。

商販兼任と商販分離

百貨店などではMDと販売を兼任させるべきか、分けるかべきかでよく議論が起きますが、それぞれ一長一短があります。

MDと販売の担当を分け、組織を商品本部と販売本部に分けた場合、VMDをどちらの範疇にするかは問題になるところです。

IPについては、棚割プラン作成までは商品本部の範疇で、売場で展開後はお客様の購買行動を分析し、販売本部がリレーションやグルーピングの修正を決定するというのが、自然だと思います。

VP、PPは商品本部と連動したファッション研究所のような所が、クローズアップするテーマやカラーを決め、商品本部はMDに反映させ、販売本部が売場で実行するという役割分担になると思います。