【定数・定量】とは

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「定数・定量」についてご質問をいただきました。

そのQ&Aをご紹介します。

質問の内容

私は小売業界におりまして、接客や品揃えについて学ぶことが大好きな30代です。

定数・定量という概念ですが、定数とは何を指し、定量とは何のことを指しているのか、いまいち分かりません。

定数・定量とは

小売業界では、
定数・・・適正な什器台数
定量・・・適正な商品量
と、解釈されています。

定数を守るためには、まず売場内通路を確保し、什器の設置は通路以外のスペースとします。

ちなみに、売場内通路の一般的な基準はハンギングで90センチ、シェルビング(フォールデッド)で120センチです。

定量を守るためにはルール化が必要です。

例えば、ハンギング30センチ当り何枚、などと決めます。

ジャケットなら春夏は8枚、秋冬は6枚、
ブラウスなら春夏10枚、秋冬8枚、

といったようにです。

定数・定量を守ることが売上の増加につながります。

定数を守るとなぜ売上が上がるのか

売上を上げるには、お客様に居心地良く過ごしてもらい、長い距離を歩いてもらい、長時間滞在してもらいます。

滞留時間が延びると、目にする商品が増えて欲しい商品と出会う確率が高くなるからです。

それが売上増加につながります。

そのためには、邪魔なものが何もない通路が必要です。

定数を維持するとは通路を確保すること、つまり、居心地を良くして滞留時間を伸ばすための通路を確保することなのです。

商品の多さで勝負するという発想で売場をつくると、什器が増えて通路が狭くなったり、通路に什器が持ち込まれたりします。

狭い通路は居心地を悪くし、通路上の什器は歩行を妨げ、歩く意欲を減退させて不快感も招きかねません。

その結果、滞留時間を減少させ、見られる商品点数も減ってしまいます。

通路上に余計なものが出ていないでしょうか?

いま一度、売場を確認してみてください。

定量を守って「ネガティブスペース」を確保する

空間のことを「ネガティブスペース」といいます。

ネガティブとは「否定的な」という意味ですが、商品と商品の間、ディスプレーとディスプレーの間、POPとPOPの間などの空間のことをいいます。

商品に目がいくのも、ディスプレーに目がいくのもまわりに空間があるからです。

ところどころに空間があることによって、空間の中の固まりに目がいきます。

定量のルールを決める時の一例をご紹介します。

食器の定量の決め方 一例

例えば、直径160mmのカップ&ソーサーを棚に並べる際に何枚が適正かを決めるとき、ネガティブスペースもきちんと把握しなければなりません。

ネガティブスペースは商品の大きさによって違ってくるので、商品のサイズごとに決めます。

この場合、ネガティブスペースを商品の5分の1から3分の1とすると、32mmから53mmになります。
棚の幅が900mmの場合、5枚並べると商品だけで800mmを占有してしまいます。
4枚並べると640mmで残り260mmです。必要なネガティブスペースは5箇所になります。
260÷5=52
52mmはネガティブスペースの範囲内なので、4枚が適正ということになります。

POPにも同じことが言えます。見てもらいたい商品やPOPは、空間を上手に使うことです。

また、ネガティブスペースは店全体の印象も左右します。

商品が隙間なく並んでいる売場はごちゃごちゃしている印象を与えてしまいます。

適度な空間があると、商品もディスプレーもPOPも、見やすくきれいな印象を与えることができるのです。

適量を守って初めて、見てもらえる環境が整ったといえます。

適量が守られて、見やすい売り場になっていますか?

 

以上の内容はブログでも公開しております。

定数・定量1
⇒ http://vmd.jugem.jp/?eid=22

定数・定量2
⇒ http://vmd.jugem.jp/?eid=23

ネガティブスペースについて
⇒ http://vmd.jugem.jp/?eid=24

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